治療コンセプト Concept
地球上で生活していく限り、重力から逃れることはできません。
重力の影響下で日常生活を行う場合、二本の足で体を支えながら様々な作業を行います。
その際、体の軸が骨の中心に通っていれば、体の軟部組織(筋肉や靭帯など)の張力は最低限度で大丈夫です。
しかし、現代人は筋力(特にインナーマッスルという体を支持する筋肉群)が低くなっているために、姿勢が崩れている状態になっています。
そのために身体中の筋肉はもちろん、皮膚やその下にある全身タイツのように存在するファシア(筋膜と言われるもの)が引っ張られてしまいます。
その軟部組織に、痛みなどを感じる感覚器が存在しています。
その感覚器に刺激が加わることで「痛み」や「痺れ」などを感じています。
その時点で軸の変化を修正できれば良いのですが、そのままでいることで「感覚器の異常」だけでなく、「機能的な問題」を起こしていきます。
これは痛みや痺れのために関節を動かすことができなくなったりする状態のことで、「肩が痛くてあげることができない」とか、「膝が痛くて階段を降りるのが嫌だ」という状態です。
更にそのまま時が過ぎていくと、体が「器質的変化」を起こしてきます。
本来、筋肉は伸び縮みすることで張力を発生させ、体を支持していますが、筋肉に「器質的変化」が起きると、靭帯のように硬い組織になってしまい、伸び縮みできなくなってしまいます。
骨が「器質的変化」を起こすと、膝の変形となり、膝の内側が大きくコブのようになってしまい、膝関節がまっすぐ伸びることはなくなってしまいます。
このような状態になっても、的確な処置が施すことができないでいると、病院でドクターから「変形性膝関節症ですね」とか「変形性頸椎症ですね」などと診断名が付く状態になってしまいます。
これは、操体法という治療法をまとめた仙台の医師「橋本敬三」先生が提唱している病気の変化です。
肉体の変化について私も全く同じように考えています。
できるだけ早いタイミングで、私の提唱している治療法を行うことで肉体の変化を遅らせること、元に戻すこともある程度は可能です。
大事なのはできるだけ早く正しい処置を行うこと
正しい姿勢で生活すること
筋肉が萎えてしまわないように適度な運動をすること
呼吸をしっかりと行い、バランスととれた食事と、質の高い睡眠が重要となります。
私の治療だけで、十分ではありません。
患者さんご自身の努力が必要です。
私と患者さんで二人三脚でより良い人生にしたいです。